輝きの彼方

twitterでは表しきれない、自身の素直な気持ちを書き殴っています。自分の足跡を、経験した事を形として残し、自分の人生が最高だったと思えるように。 人生経験の目標と振り返り。二次元コンテンツの考察と感想など。

打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか、そんなことより・・・

メンヘラの彼女が欲しい人生だった

 

……これが24歳の大人が、アニメとはいえ一般向けの映画を見た感想である。いや、ふざけてないし。寧ろ正直だし真面目だし…

 

ツイッターで酷評されてたからというわけでもなく、単に興味の無かった「打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか」を機会があったので見てきた。

5段回評価で表すなら

★★★☆☆

…って感じ。とりあえず見た感想を思いつくまま書いてみる

 

・上映前

ツイッター上では「面白くない」とか「意味不明」とか散々ボロクソ叩かれていたけど、正直僕としては「最近のとりあえずコンテンツを叩く系か自称評論家気取りのオタクかイキリオタクが斜め上から目線でほざいてるだけだろどんだけ感受性の無いオタクなんだ何でもかんでも批判する人生生きてて楽しいか?お?」って感じだった。

(お前の方がイキリオタクじゃんって言わないで!マジで面白いものは面白いしつまらないものはつまらないって言う素直で純情なオタクなんだ僕は)

とりあえずイキリオタクと呼ばれようがなんだろうが真面目な話コンテンツを楽しむ才能はあると思ってるから案外普通に面白いのでは?と思った。実際、上映中5段階満足度が上下したけど最終的に☆3に落ち着いた。良かった部分もあったし面白くない部分もあった。

・本編(以下ネタバレ全開。というか見てないと何言ってるかわからないかも)

序盤は主人公としてありがちな「ごく普通の高校生」島田典道が田舎っぽい街で悪友とふざけあってる日常シーンだった。前情報もネタバレも全く無かったから方向性の見えない日常シーンが体感30分くらい続いたときは正直(この映画、やばいのかも…)って思ってしまった。ただ、思春期で厨二病で皮肉屋の高校生男子描写は卓越で、

「なずな(ヒロイン)の事好きなの?」

「何だよ…。別に。お前は好きなのかよ」

「夏祭り2人で行きたいじゃん?」

「じゃあ告れよ」

「いや、無理だって。振られたらどーすんの」

こんな感じで正直俺らも未だにこんな会話してるかも…って思ってしまった。

 

虹野ゆめ、好きなの?」

「好きだけど、なんだろう…結婚したい相手ではないっていうか…」

「3次元の彼女は?」

「ほしい」

…みたいな。この煮え切らないというかだらしないというか、変に強がってるというか。歯が浮くような、けどリアリティのある会話シーンは良かった。

 

・後半~及川なずな~

日常シーンが終わり、話が進み始めると、僕のNPゲージが黄金律A+の勢いで上昇した。

ヒロイン、及川なずなは再婚を繰り返すダメな親の都合で学校を辞めて引っ越さなければならない状況だった。そのせいか(メンヘラになってしまった)なずなは主人公とその悪友、安曇祐介と水泳で勝負する。「勝ったら何でも言う事聞いてもらう」という条件で。「ん?今何でも???」って興奮していた僕を差し置いて、水泳対決の結果はなずなが勝利する。…で、ここからが問題。勝者のなずなは2着の悪友、安曇祐介に向って放つ、何でも言う事を聞いてもらう条件。

 

なずな「夏祭り、2人で行こう?17時に迎えにいくから」

 

僕(は~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~??????)

え、ナニコレ???リア充???処す???人生で言われたいセリフランキングTOP3に入るじゃん!!!

 

トチ狂って座席のシートに頭ガンガンやりたくなってしまった。でも、展開は意外だった。「主人公がデートに誘われるんじゃないんだ」って。なずなのメンヘラ具合で誰でもいいって感じだったのかもってその時は思ったけど。

突然の出来事にその時は茫然とする安曇祐介は、なんと!!!あろうことか!!!待ち望んでいたなずなとの!!!!デートを!!!!!放り投げてしまう!!

その時、天が割れ、地は死に、数多の魑魅魍魎が世界を埋め尽くし…の勢いで僕は安曇祐介に憤怒した。何?強がり?向こうから来た事で逆に冷めた?男友達の友情も分かるけど今の僕だったら友人全員踏み倒しでもデートに行くぞオラァ!

結果、運が悪いことに、安曇祐介がデートの約束を反故にしてしまったことで、なずなは両親に見つかり、家に無理矢理連れ戻されてしまう。なずはは家出していた。今日だけは思い出を作りたかった。だから夏祭り2人で行きたかった、と。

ここで、主人公、島田典道がぶち切れる。「お前がちゃんと約束を守っていれば…!」

めっちゃ良かった。こういう人間の泥臭い怒りや悲しみのシーンは大好きだ。

 

・後半~クライマックス~

ここで、物語のキーとなる「戻り玉?(もしも玉?)」なるものが発動し、気づけば主人公は水泳対決シーンまでタイムリープしていた。どうやらこの不思議アイテム「戻り玉?」は島田典道の「あの時俺が勝っていたら…」という「もしも」の願望が叶った世界線になる最強アイテムらしい。くれ。

そして、今度は島田典道が安曇祐介に勝利し、同じようにデートに誘われる。ただ、この時はまだ主人公も「友情を取るか、彼女を選ぶか」の間で揺れていた。迷っている間に約束の17時が迫る中、島田典道の家になずながやってくる。この時、安曇祐介も島田典道の家に遊びにきていた。究極の2択を迫られる島田典道。僕も目が離せず胸がキュンキュンしてしまった。女の子からデートに誘われた事なんてないけど。数秒の逡巡、安曇祐介の姿が見えなくなった一瞬の隙を見て、島田典道はなずなを自転車に乗せ、2人乗りで逃走した。但し、その瞬間を安曇祐介に見られてしまった……。

 

自転車で逃走したは良いものの、行く当てのない2人は、なずなの両親に見つかってしまう。なずなは腕を掴まれ、またしても強制的に連れ戻されてしまう。

「助けて、典道くん!!」

必死に助けを求めるなずな。

でも、煮え切らないというかだらしない、ただの高校生典道は大人2人の前に声を上げる事すらできず、目を瞑って耳を塞いでしまう。せめてもの抵抗でがむしゃらに両親に掴みかかるが、グーパンで返り打ちにされてしまい、惨めたらしく一人になってしまった。

このシーンがとてもよかった。主人公だからって、強くないのだ。大人は怖いし力には勝てない。たった一人の女の子さえ救う事も出来ない。その姿が、とても人間らしい。

 

安曇祐介と再会するも、当然駆け落ちシーンを目撃されてしまったので険悪モード。この世界は何か違う…。そして主人公は決意する。「なずなを取り返す」と。

再び「戻り玉?」を使ってなずなとの逃走シーンまでタイムリープする…。

 

ここまでが、自分の中でNPゲージオーバーチャージってくらいテンション上がったが、その後、無事になずなと逃走劇を果たすシーンはなんていうか、ベタというか、雰囲気と映像表現の力任せって感じで徐々に冷めていった。シュタインズゲートのように、0.001パーセントの「未来」を求めてひたすら奮闘する~みたいな展開を期待していたが、そういう趣旨ではなかったらしい。結局、肝心の「打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか」の真の意味や作品のメッセージ性みたいなものは理解できないまま、EDになってしまった。

 

・終わりに

全体的に社会テーマとか言うよりは、芸術作品というか「自身で行間を読んで解釈する」映画だった。それ自体は好きだし、後で考察サイト見よってくらいには面白かったし、「自分が理解できないからつまらない」は違うだろって思ってるけど、やっぱりもやっとしたのも事実だった。

色々考えているうちに、「メンヘラの彼女が欲しい人生だった」とか「広瀬すずの声がえっちだった」とか「彼女と二人で見たら評価☆5だった」とか限界オタクの感想に集約してしまった。

 

とりあえず、最近はというか映画は基本ぼっちで見ていたからこそ、誰かと一緒に見て、感想を想いのまま語るってのは最高に楽しかった。今日は世間で言うところのプレミアムフライデーだったけど、まさしくプレミアムなフライデーになり、充実した。

 

とりあえず今日はこの辺で。書くのが疲れてしまった。こう、最初は勢い良くて後半投げやりになるのやめたい。

後一緒に映画を見てくれる彼女が欲しい。以上。。。

 

 

 

…欲望にまみれすぎだな、最近。