輝きの彼方

twitterでは表しきれない、自身の素直な気持ちを書き殴っています。自分の足跡を、経験した事を形として残し、自分の人生が最高だったと思えるように。 人生経験の目標と振り返り。二次元コンテンツの考察と感想など。

女の子という「憧れ」

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11月26日(日)20:30から21:30までの1時間、僕は、いや私は確かに「女の子」だったんだ。例えそれが、「魔法」(物理)に頼ったものだとしても――。

 

・きっかけ

……も何も、男オタクの大半は女の子になりたいと思っているのではないだろうか。

3次元レベルで話すと、「華やか」「綺麗な身体」「JC~JDというステータス」「百合」「可愛い服を着れる」「男装してもカッコいい」「女性ボーカル曲を歌いたい」「人生お得」etc...。2次元レベルで考えると「綺麗な世界」「可愛くなりたい」「ドレスを着たい」「コスプレをしたい」「キラキラしたい」「ゆめちゃんになりたい」などなど、もう考えれば考える程枚挙に暇が無いってヤツだ。

…その夢を。いや違う。

「憧れ」を。

遺伝子レベルは無理だとしても叶えてくれる場所があるなら、俺は。例え世界が批判しようと輝きたい衝動に素直になるだけだ……(なんか俺かっこいい)

 

というわけで、今回も頼れる友人オタク「自称霧矢あおいの彼氏」に俺は導かれて「憧れ」を一つ、叶えてきました。(いつだって新しい世界はこの「自称霧矢あおいの彼氏」が教えてくれる。ほんとカッコいいよ、マジで)

 

・女装サロン

初めて聞いたその名前。秋葉原すげーな何でもあるな、と思ったらこの手のお店は色んな所にあるらしい。例えば新宿とか。とりあえず、今回行ったのは秋葉原のこの店(下記URL)

cosplay.tours

↑今回注文したのは「メイク」「リフトアップ」「ウィッグ」「衣装」で確か13500円位だったような気がする。これで一応手ぶらで女の子になれてしまう。そしてなんと、女の子になったまま外をおでかけする事も可能……いやはや、恐ろしい。いや、してきだんですけど。

お金はかかるけど、高クオリティで女の子になれてしまうそれは「実質アイカツシステム」みたいなもので、以降僕はそう呼んでいる。

 

・行く直前

行った日の前日、理由(ワケ)あって大分ネガティブモードになっていた俺は正直ここに来て乗り気じゃなくなってた。「12000↑も払う価値ある?」とか「そこまで(女装)したいか?」とか「(今日買った)ポケモンウルトラムーン」やりたい」とかぶつくさ文句言いまくりだったと思う。正直反省している。結局「必殺掌リバース」を発動して最後は舞い上がっていた

ところで、女装前の筆者ってどんな感じ何ですか?という人の為に俺の生写真を……貼る事はリスクが高すぎるので、ここは絵描きの端くれとして似顔絵でどうかご容赦頂きたい。社会人のコスプレをしている僕はこんな感じ!

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(え、そんなカッコよくないだろ盛るなって……?黙ってろよ……。人生負け組の分際でよ……)

まあ、特徴の無いメガネオタクってのは認める……。でも無難な顔に産んでくれてありがとう、母上。

 

・女装中(衣装)

覚悟を決めて入店し、まず始めは衣装選択だった。漠然と「女の子」になりたいとしか考えてなかった我らオタク四天衆はまずここから躓く羽目になった。(実際、他の3人がどうだったのかは知らんが)

僕も大変悩んだ。女の子の服ってこんなにあるんだ……って濁った眼で口元はにやにやしながら、でも心の中は瞳をキラキラさせて胸躍らせる女の子の様にわくわくが止まんなかった。私服からゴスロリ、コスプレまでなんでもある。だが、今回は90分の「おでかけ」がオプションで付いている。つまり、女装した姿で90分間、衆人環視に晒されてしまう!衣装選びをミスったら。事は苛烈を極め、僕は汗だらだらだった。

(なんと、四つ星学園制服もありました!次来る日があったらゆめちゃんになるのもいいかも知れない…。S4制服だったら即決だったんだけど )

 

結局、僕が選んだのは赤いシンプルなセーターの薄い版(無知過ぎて名前が分からない)と白地に黒でリボン模様が描かれたミニスカートだった。ゴスロリもめっちゃ迷ったが、やはり着たからにはそれで外に出なきゃならない事と、自分に似合うかの確証が得られなかったので、日和って私服にしてしまった(結果的には後悔してないけど)

また、ブラも渡されて、それがなんか無駄に大きくて、Dカップ位に一気に育ってしまった。(ごめん、キモイって言わないで…… )

尚、ミニスカートだから当然生足を晒す羽目になるのだが、足に自信のある(?)僕はドヤ顔で「剃ってます!」とイキってしまった。しかし、この後メイク担当さんに

「ミニスカだから、おパンティ穿かないとね」

ナチュラルに言われた時は顔面蒼白になった。

(結局1000円で購入。あの子のスカートの中にポケモン()がいる、男としての尊厳がマントルを突っ切る位僕の中から大切なものが失われてしまった。 因みに僕の好きな色は水色です

 

・女装中(メイク)

メイクは担当の人に0からやってもらう感じ。美容院のように時に会話を交えながら正直何が起きてるか分からない内に終わっていた。メガネを外していた為、自分の顔の変化すら良く見えなかったってのもある。メイクは女の子になる為なら避けては通れない道で、僕は全くの素人だった。この時点で、「やっぱりただ「女の子」になりたい、は何も分かってないんだよな…」って一人悟りを開いていた。

最後にウィッグを選ぶ段階になった。こればかりは何となくイメージが固まっていた。トップ画のマイキャラちゃんのように、長さは肩まで届かず、顎の辺りで内側に下ろす感じ。髪色は大学時代の女学生を見てて「茶色だけど黒に近いこげ茶」が清楚感とおしゃれ感が合わさってベスト!という想いがあったので、ウィッグは理想通りになった。これで、女装は完了である。改めて、女の子になった自分を眺める。

 

お、おお、おおぅ……(絶句)

 

女の子になりたい童貞オタク共、見るがいい。素体が平凡だって、コスプレイヤーじゃなくたって、魔法のチカラ()で私は変われる…ッ!

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 なんの前触れもなくついったに投下した時、身内はゲラゲラ笑うって感じでまあ予想通りって感じだったけど、僕のリアルを知らない人はめっちゃ驚いてくれて、「カナタWAVEって女の子だったの!?」とか「美人!?」ってリプしてくれた人が何人かいて、正直めっちゃ気持ち良かった()

(ごめんなさい… )

・撮影

自撮りしてる時はとにかくびふぉーあふたーの変化っぷりにテンション上がってたんだけど、「どのような女の子になりたいのか」のイメージが全体的に固まっていなかったので、半面「これが、私の理想…?」という気持ちも正直あった。ちょっと真面目に書きます。

女の子になりたいって思った時、まず2つのパターンがある事に気付いた。

①「アニメのヒロインのようになりたい」

②「自分の素体を活かした女の子になりたい」

前者がコスプレよりで、後者が現実よりである。果たして僕はどちらになりたかったのか。一つ言えることは今日はコスプレは考えていなかったという事。って事は②なんだけど、どうして自分は120%満足していないのか。原因は自分の中のイメージが見事に矛盾していたからだ

・自分の性格は活発か大人しめか。どちらかというと大人しめ

・清楚や真面目な性格の子が好き

・大学のキャンパスを歩いているような女の子になりたい

・自意識過剰で自分の事を可愛いと思っているヒロインが好き

…………。

……つまり、自分の中で清楚系とウェイ系が混在しているのだ……!どんな性癖だよこれ……。だがこの時点で、自分の姿を振り返って80%ああ、成程、と納得した。そして、撮影時にそれは100%に変わり、自分の姿に全力で納得できるようになった。

 女装後はその姿を撮影してもらい、CDに焼いてくれる。その際、担当さんが女の子()を名前で呼んだり、ポーズを指示したり、女の子の設定を聴いてくる。全くそんな展開を予想してなくて、考える間も無く私はこう答えていた。

「名前は?」

「レイルです(照れ)」

「レイルちゃん、彼氏はいるの?」

「います」

「へ~。どんな彼氏?」

「イケメン高学歴高収入です❤」

「へ~すご~い。いい男だね(笑)。そのネックレスは彼氏くんに買ってもらったんだ?」

「彼氏君も必死なんで、なけなしのバイト代をはたいてます」

「おい高収入設定どこいった(オタクのヤジ)」

(以下略 )

 

……どう見てもこれがリアルだったらそんな最低な恋愛しないし、これは自分の理想ってよりも、作品で好きな設定って事に気付いた。自分、こういう現代だからこそありがちな頽廃した倫理観設定が好きなのである。(彼氏持ち虹野にそうとは知らず挨拶されただけで好きって勘違いしちゃう哀れな元同級生設定とかな…)

つまり、服装は「キャンパスを歩くJDのイメージ」髪型は「清楚+キュートなイメージ」その実態は「イケメン高学歴高収入の彼氏持ちだけど自分が一番可愛いと思っているから彼氏に飽きるとすぐ別の彼氏を見つける自意識過剰系女の子」が今回の僕が辿り着いた女の子だった。

 

・お出かけ

結局、オタク四人衆全員のメイクが終わる頃にはお出かけする時間は1時間しか残ってなくて、とりあえずプリクラを取ろうという運びになった。いよいよミニスカを穿いたまま夜の秋葉原に女装オタク4人(内二人はゴテゴテのフリル)が君臨したのだ。

内心、やっべーー!!っべーーぞ!!て焦る一方、衆目に晒されるという事は、「この60分は、確かに自分たちは女の子だった」という事である。なんか、不思議な感動があった。しかし、流石の秋葉原。深夜という事もあって顔が見えづらいし、すれ違う人も露骨な反応した人は見た限りだと居なかったような気がする。「キャンパスを歩いているJD」のイメージが功を奏したならばかなり嬉しい(実際はなんもわからん)

結局、ノリノリでプリクラを取ったが、最近のプリクラの性能が半端ないこと、最早そこに映っていた自分は清楚なんて欠片も要素が無く、「あ、いそう」って感じのJDがそこにいた。

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(画質が悪くて申し訳ない……ま、そんな堂々と見せるもんでは無いし)

 

 ・まとめ

結論:めちゃくちゃ楽しかった!

行く前は不安から内心ビビってしまってたんだけど、また行ったときは次は…なんてふと考える位にはハマっていた。だが、やはりより女の子を目指すならメイクは絶対学ぶ必要があるし、女性の大変さは男性が思うよりも想像を絶するものだと思う。しかも、男女等しく「顔が良ければ」の条件に永遠に苦しめられる事になる。今回の経験で、自分は女の子になる為に頑張る!というよりも、女の子という「憧れ」を表現したいんだなって再認識した。

ここまで読んで、不快に思った人も、「馬鹿な事してんなこいつ」って思った人もいるかもしれない。前者はまあ自己防衛して下さいとしか言えないが、後者については、自分と同類だった場合には思う事がある。

たった60分女装する為に13000も費して、得たものは満足感と新たな価値観。実際に女の子になれた訳では無いし、貴重は休日に何しとんねんって感じだ。だけど、「女の子になりたい」と思い続けてるだけで恥ずかしいから挑戦しないのは勿体ない。20代のまだ若い時に経験しておくか、散々無駄に悩んで気付けば50を過ぎてからさらに後悔するのか。邪魔な理性やプライドなんて捨ててしまえばいい。そうすれば、もっと自分は色んな世界を経験できるし、人間として輝けると感じた。

 

 

…とまあ言いたい事は言いつくした。

これにて今日はおしまいです、ほんと貴重な経験でした。

他のオタク共もそれぞれの個性と強みを活かして可愛くキメていたので、そちらについても触れたかったけど、文字数があり得ん事になってしまったので今日はここまで。ちょっと最近文字数多すぎるから減らしたい。

 

 

 

 

…やっぱ虹野ゆめは可愛いなあ

 

 

カナタWAVE